MaaS(マース:Mobility as a Service)に注目して研究する理由

2000年から2020年の20年間で世の中を大きく変化させたテクノロジーがインターネットであることは間違いない。

インターネットは、情報の伝え方を大きく変化させた。従来の出版やテレビ、新聞など限られたチャンネルから発信されていた情報が誰でもどこからでも情報発信ができる様になった。

MaaS(マース:Mobility as a Service)に注目して研究する理由は、シンプルで、かつててインターネットが社会に変化を起こしたことと同じ様に、私たちの暮らしを変化させることは明確だからだ。

自動運転が実現することにより、移動することのコストが大きく下がる。インターネットが情報発信のコストを大きく下げて、私たちの生活基盤を大きく変化させたことと同じようなインパクトを生み出す。

電車、バス、クルマ、自転車、徒歩の移動手段に、自動運転という新たな機能が加わることにより私たちの生活様式はどのように変化するか、その未来を予測することは難しい。

完全自動運転が実現されるには、まだまだ時間が掛かるかも知れませんが、高齢化社会と言われ、東京一極集中が加速している中でも、MaaSの実現する未来は、大きな可能性を生み出そうとしている。

地方で暮す人々がストレスなく快適に移動して、人との交流を図り、生活な必要なモノに手軽にアクセスするためには、低コストで安全な移動手段(移動インフラ)が必要不可欠になる。

MaaSに注目して研究する理由は、自動運転の技術的な側面が語られることが多い中で、自動運転が未来社会をどのように変化させるかに注目して研究する大切さを感じているからだ。